陸上昆虫調査で採れた虫の扱いについて

1、定性調査の場合、1地点で同じ種を数十、数百個体採集するのはやめてください。明らかに1個体で同定できそうな場合は1個体、多くても5個体ぐらいにとどめておいて下さい。ただ、♂でしか同定できないグループもありますので、ハエ、トビケラ、カワゲラなどについては複数個体採集していただけると助かります。

2、標本の保存について、次のようにしてもらえると助かります。

70〜80%エタノールに浸ける:水生の柔い虫(トビケラ・カワゲラ・カゲロウ)。蜘蛛。

プラスチック製のスクリュー瓶、NIKKOのPETスクリューバイアルだと割れる心配がありません。


3、甲虫は並べなくてもいいのでタトウに入れて下さい。

タトウは六本脚で購入できます。

4、他は三角紙に入れて乾燥。

 まだ湿っているのであれば、台所用の水切り袋に入れて下さい。


5、乾燥させているのであれば、チャック付きのビニール袋。 標本を作製しないのであれば、蛾は翅を閉じないで下さい。

 


6、分類群ごとに大まかに分けてもらえると、助かります。甲虫、ハエ、ハチ、カメムシ、他ぐらいに。ごちゃ混ぜの標本をそのまま送っていただいてもかまいませんが、その場合ソーティング料を追加させていただきます。

7、郵送する場合は、標本が振動で動かないように詰め物を敷き詰めてください。蛾やチョウは鱗粉がはがれて、同定できなくなってしまいます。

8、防虫剤は、天然ハーブ防虫剤(宇部マテリアルズ)がおすすめです。パラゾールは止めて下さい。

ご協力、よろしく御願いいたします。