底生動物標本の扱いについて

底生動物標本の扱いについて

 

ホルマリンではなく、70%エタノールに入れて送って下さい。

ちなみに、安価なエタノール(エコノールH)は六本脚で扱っています。

 

また、現地で、虫が生きている間に次のような処理をしていただけると、ソーティングが楽になります。生きて動いてれば見つけられるのですが、泥と混ざってると見つけ出すのが困難なので。

 

1、現地ではバケツの中に収まるぐらいの篩(ふるい)2個をあわせ、上からサーバーネットなどの中身を入れます。篩は下に目の細かいほうです。

ステンレスふるい2.80mm 200×45mm ○商品型式   : KN3380304

ステンレスふるい 500μm 200×45mm ○商品型式   : KN3380314

 

2、採集物が浸かるくらいの河川水を入れます。 

3、30分から1時間程度放置すると底生動物の多くが網目を越えて粗いメッシュの下に落ちます。時間がないときは上から川の水を掛けて揺さぶってみると良いです。

 

4、バケツの中で目立った礫や落葉に付着している生物を洗い、軽くふるいを篩ったら、細かいメッシュの篩に残ったものをサンプル瓶に移ししてください。

 

粗いメッシュと細かなメッシュの篩を重ねて分けるような同様のサンプル洗浄は、このような処理をせずに持ち帰ったサンプルを、室内でソーティング処理するときの前処理としても有効です。

落葉などの表面にしがみついてる個体も見逃さないように。